不快な歌

いきなり辛辣なタイトルですが。。。
ボーカリストの性で他人の歌を聴くと、ついついその歌を分析してしまいます。

「素敵だな」と思う。
では、何が素敵なのか?
何を足せば、もっと素敵になるのか?

「残念だな」と思う。
いったい何が残念なのか?
何が足りなくて何が余計なのか?

これらはもちろん私の主観なので全ての人が同じように感じるわけではありません。
私が残念と感じる歌を素晴らしいと賞賛する人はいくらでも居るのです。
そして「残念」=「不快」と云うことでもないのです。

なんだか分からないけど不快に感じる歌があります。
何故なのか答えを出せず、長いあいだ悶々としていた私でしたが
MISUMIちゃんのこのブログで目から鱗が落ちる思いがしたのです。
いつも背筋をきゅっと伸ばしてくれる為になるブログですが
この回は、いつも以上に反響が大きかったようです。
是非、読んでみてください。

http://misumiotsuki.com/?p=2551

そっか?!不快に感じるのは上手そうに歌うのが原因だったんだ!
と分かって気分もスッキリ!

したのもつかの間。。。
今度は新たな不安を抱くこととなったのです。

私が不快だと感じる時、直視していられないような、居たたまれないような気持ちになります。
他人の歌に対して、そこまで感情的になる自分が不思議でなりませんでした。
そして、その感情は自分の音源や動画をチェックしている時に感じるものと似ているのです。

これが同族嫌悪だとしたら、私自身が上手そうに歌っているということなのか?
こうして私はまた新たな悶々トンネルに突入することとなったのです。
未だ回答は出せずじまい。
これはもう、徹底的に自分の音源や動画をチェックしまくる以外
この不安から抜け出す方法はなさそうです。

私が敬愛するボーカリスト達は分析する余裕など与えず
観客を瞬時に歌の世界に引き込んでいきます。
そこまで到達するには、やみくもに練習するだけでなく
自分自身を客観的に分析し、改良を繰り返すしかないのですね。