昨年11月のこと。
友人が二歳の息子を連れて遊びに来てくれた。
お父ちゃんゆずりの人懐こい笑顔とお母ちゃんゆずりの賢さ。
なんと可愛いボンやろか!
手に持っているのはお母ちゃんのスマホ。
なんと彼は二歳にしてゲームアプリを使いこなすのだ!
小さな人差し指を優雅にスライドさせてゲームを進行してゆく。
ホンマにぶったまげた!
と同時に、物心つく前からスマホで遊ぶ彼が急に遠い人に感じられ
なんか寂しくなってしまった。
パソコンもスマホも、ほんの一部の機能しか使えない私(汗)
二歳でスマホのゲームをするくらいだ!
これから彼は、その可愛いお口で私の知らない用語をペラペラしゃべり
どんどん発展してゆくITを人差し指でブンブン使いこなしてゆくのだ。
取り残された感に浸っていた、その時。
スマホの画面に踊らせていた人差し指を彼はおもむろにに鼻の穴にブッ刺し
指先に引っ付いてきた鼻クソを私の手のひらに擦り付けた。
おそらく誰にも教わったことのない、この行為は。。。
そう!人間の本能だ!
どんなに時代が変わっても、技術が進歩しても変わらないものがあるんだ!
私と彼は同じ人間なんだ!
急に彼との距離が無くなった気がした。
私は手のひらの鼻クソを見つめながら不思議な安堵感に包まれていた(笑)