G’s Bar ライブ報告 前編

imageSoul Bar MIRACLE Presents 皇甫純圭+JIMI橋詰Trio にお越しくださったお客さま、有り難うございました。
G’s Barマスターの多田さん&スタッフさん、お世話になりました。
JIMI橋詰Trioの素晴らしい演奏で気持ち良く歌わせて頂きました!

今回の企画はSoul Bar MIRACLEのマスターである川畑さんとT氏のご尽力で実現したライブでした。
T氏との出会いは10年ほど前。
私の連れ合いであるボビーさんのライブに来られたのがキッカケでした。
私の歌を気に入ってくださったT氏から「是非、東京に歌いに来なさい!」と誘って頂いたのですが
実はそのころボビーさんの胃ガンが発覚した直後で、正直なところ私の心は歌どころではなかったのです。
というより歌うことが辛くて仕方なかった。
歌は、心の鏡です。
何を歌っても押さえきれない悲しみと不安が涙となって溢れてくる。
そんな感情を押し殺して歌うのは、それまで経験したことのない苦しみでした。
本人と私の希望で病気の事は周囲には伏せていたこともあってか淡々と日々を過ごし、それまでと変わりなく音楽に全力で取り組んでいたボビーさん。
それなのに私は彼の病気のことで頭がイッパイで仕事も歌も投げ出してしまいたかったのです。
「あぁ、私は幸せでないと歌えないんだ」と自分の歌への情熱の浅さを思い知りました。
しかし「もう歌いたくない」と駄々をこねる私をボビーさんは頑として許してはくれず、
T氏との出会いもそんな中でのことだったのです。
せっかく頂いたお話もその時の私にはうわの空、全く失礼なことをしたものです。
無礼をお詫びすることもないまま月日は流れ、もうお会いすることもないのだろうと思っていました。

ところが昨年の関東ツアーライブにT氏がお越しになったのです。
10年も前に一度聴いただけの私の歌を覚えていてくださったことへの感謝で胸がいっぱいになりました。
そして、今年の関東ツアーでも2カ所に足を運んでくださり、改めて今回のライブのお話を頂いたのです。

あの時、歌を辞めたいと云った私を許してくれなかったボビーさん。
11月10日は9年目の命日です。
T氏との再会と今回のライブを喜んでくれているかな?^ ^

前置きが長くなっちゃいました(苦笑)
ライブ報告は次回に続く^ ^