歯科医院で絶唱?

歯根に亀裂があり抜歯する以外治療法はないとお医者から宣告されて、はや一年。
この間、疲れが溜まるたびに何度か炎症を繰り返し、もはや歯茎の腫れは抵抗力低下のバロメータとなっていた。
歯根だけではない。
この歳になると色々なところに不調の兆しが現れる。
体力のあるうちに悪いところはさっさと治してしまおう!
一年も放っておきながら、今更「さっさと」でもないけれど
思い立ったら一気に治したいということで、連日の病院参り。

昨日は、一昨日小さな皮膚科で2時間待たされてようやくゲットした紹介状を持って大病院へ。
覚悟はしていたけれど3時間の待ち時間はキツかった〜(~ ~;)
すっかり疲れてしまったところに嬉しい声が届いたことで何とか持ち直した私。

今日は、お友達に紹介していただいた抜歯せずに治療してくれる遠〜くの歯科医院。
しかし、予約時間から45分を過ぎたところで私のイライラはピークに達した。
普段の気の弱い私なら、せいぜい怒りを表情に表すぐらいだが
連日のストレスも加わって、とうとうクレーマーに豹変してしまった。
「ちょっと待たされ過ぎなんですけどぉ〜〜〜!予約時間って何のためにあるんですかぁ〜〜〜!」
可愛い受付嬢に云っても仕方のないことは分かっているけど、どうにも怒りが収まらない。
「申し訳ありません!もう終わりますので、すぐにご案内いたします!」の言葉通り
ほどなくして診察室に通された私に満面の笑みを浮かべたお爺ちゃん先生。
「ごめんね〜!フフフ、ほんとにごめんね〜!フフフ、フフフ、フフフ」
いつまでも笑ってる先生にイラっとして「いつまで笑ってるんですか?!なにがおかしいんですか?!」と絡む私。
「いや、貴女があんまり美人だからね、フフフ」
なんじゃ、そりゃ?!美人を見たら笑うんかい?!(> <)
「怒ってるからっておべっか使っても無駄ですよ!」
それでも止まらぬ意味不明な笑い。
なんだか拍子抜けして、どーでも良くなってしまった。

紹介してくれた方が昔のゴスペルの生徒さんということで治療中も歌について色々質問してくる。
しきりに私の歌を聞きたがるお爺ちゃん先生に「じゃ、ライブに来てくださいよ!」
とお誘いしたがどうやら今すぐ聞きたいらしい。
「タダで歌うワケにはいきまへんな〜、私の歌は高いのよ!」
などど、さっきまでのイライラはどこへやら、すっかりお爺ちゃん先生のペースに乗せられて
仕舞いには、ほんとに歌わされてしまった(苦笑)
求められれば何時でも何処でも歌うのが私の信条ではあるけれど
まさか歯科医院の診察室で歌うことになるとは。。。(笑)

imageたった8小節シャウトのおまけ付きを子供のように手を叩いて喜ぶお爺ちゃん先生と助手さんと受付嬢。
「お礼にコレあげるよ!」と大袋のお菓子。
「こんなん食べたら虫歯になるやんか!」
「そーだよ、だから又来てね!」だと。
支払いを済ませて帰る私に「嬉しかったよ!ありがとう!」とまたまた可愛い笑顔^ ^

外へ出てみれば、なんだか気分がスッキリしてる。
イライラもストレスも歌が吹き飛ばしてくれたんだ。
私って、やっぱり歌うことが好きなのね〜♫
不思議な人だけど可愛いお爺ちゃん先生、こちらこそありがと!^ ^