ブーイング娘

20130509213522

 

 

 

 

 

 

 

先日、古い友人達と食事した。
その昔、彼女達は「ブーイング娘」と云うユニットで昭和歌謡やGSを歌っていた。
ふざけたユニット名からも想像できる通り、振り付けありのオチャラケたパーティー
バンドだけど、渋い選曲で歌も上手かったなぁ。

彼女達にとって私は「恩師の嫁」というコトで随分大切にして頂いた。
確かに私はみんなより だいぶ年上だけど
もうエエ加減 気の遣いすぎは止めて欲しいのよねf~ ~;)

20130509213432

 

 

 

 

 

 

 

 

在りし日のボビーさんとブーイング娘。
怪しい教祖と教団の踊り子達。。。って感じ(笑)

彼女達の連れ合いも皆ミュージシャンだったので
三人は似たような苦労と幸せを味わい
でも それぞれ形の違う山と谷を越え現在に至る。
結婚. 出産. 子育ての合間を縫って今も時々ライブしているらしい。

その中のKちゃんと私は8年ほど前にチョットしたことで会えなくなってしまった。
彼女と直接トラブルがあったワケではないので
会えなくなっても彼女の幸せを願っていたし
彼女も同じ気持ちでいてくれているだろうと思っていたのだけれど
どうやらそれ以上に「申し訳ない」と思っていてくれていたらしい。
彼女が悪いコトなんて何もないのに。
イヤ、誰も悪くないのに。
8年間 その思いをずっと抱えていたのかと思うと、こちらこそ申し訳ない!
もっと早く会えば良かった。
今回の食事会をセッティングしてくれたM恵ちゃんに感謝。

楽しい食事のあと、仕事に戻るY子ちゃんを見送り
まだ時間のあった3人は「お茶するにも お腹イッパイよね」
などと行く先を迷っていたら突然Kちゃんが云った
「私、コーホさんの歌が聴きたい!カラオケ行きませんか?」
思いも寄らない提案に面食らって固まってしまった私。
「ナニ云うの!! コーホさんの歌はライブに行って聴くもんよ!」と
またもや私を持ち上げ気を遣いすぎるM恵ちゃん。

私はお酒も飲めないし、正直なところカラオケは苦手だけど
突拍子もないKちゃんの提案が面白くなった。
それに 歌を始めた頃のように歌うことが楽しくて仕方ない今の私の歌を
彼女に聴いて欲しいと思った。「いいじゃん!行こうやないの!」

「じゃ、一時間だけね」と まだ気を遣ってるM恵ちゃんの予想を裏切り
たっぷり二時間歌いまくりました(爆)

20130509213358

 

 

 

 

 

 

 

 

トップバッターは言い出しっぺのKちゃん。
一曲目からはっちゃけてます!

20130509213421

 

 

 

 

 

 

鈴木雅美さんの「TAXI」と聖子ちゃんの「Sweet Memories」を歌ったら
あっさりネタが尽きた。
するとKちゃんが「エタジェームス入ってないかな?」と検索し始めた。
さすがに それはないでしょうと思ったら。。。なんと一曲だけありましたがな!
「At Last」
奇遇にも、次回のライブで歌おうと秘かに練習していた曲だった。
初めて歌う「At Last」をカラオケボックスで2人のお客さんを前に
熱唱させて頂きました(爆)

20130509213501

 

 

 

 

 

 

M恵ちゃん、子育てと手の掛かるご亭主の世話で忙しくて 歌う暇など無いはずなのに
昔より更に上手くなってるってどういうこと?!
それにしてもブーイング娘の選曲はエエなぁ!

20130509213446

 

 

 

 

 

Kちゃんと「Lean On Me」をハモッた♫
懐かしい あの頃が蘇るやないの~ ^ ^
あっという間の楽しい2時間でした(笑)

次回のブーイング娘のライブには乱入させて頂きますよ!(爆)


朗さん

akira

 

 

 

 

 

素晴らしいピアニストであった山口朗さんが亡くなって ひと月経ちました。

最後に一緒にライブしたのは1月26日Mother Popcorn。
ホントはデュオライブのはずだったのに
急遽、対バンの玲ちゃんバンドにサポートしてもらうことになったのです。

三年前から癌と戦っていた朗さんは、このふた月ほど前に転倒して
顎を強打したことが原因で食べることが出来なくなり
急激に体力が低下してしまいました。
普通は 転倒したら手を付いたりして身体を守るもんですが
持っていたギターを守ろうと顔から落ちてしまったのです。
どこまでもミュージシャンですね。

「無理しないで!体力が回復したら また一緒に演ろうよ!」
「ふ~ん、車の運転はまだ自信あんねんけど行かれへんかったらごめんな」

それでも当日 いつものように「イェ~ィ!」って来てくれた朗さん。
Natural Womanのワンコーラスだけは二人きりやったね。
朗さんの復活を祈って心を込めて歌ったよ。
「次は絶対2人で演ろうね!朗さんのピアノでまた歌わせてよ!」

この願いは もう叶わなかったけど
私がそちらに行ったら また一緒にライブしてね!

yajuのレコーディングやレコ発ライブにも参加してもらいました。
ゴスペルグループSpiritual Voicesでは私が卒業するまで15年一緒でした。
その前のGroovin’ Mamaというファンクバンドもピアノは朗さんでした。
私は これまで当たり前のように朗さんのピアノで歌ってきたのです。

でも当たり前なことなどひとつもないのだと
改めて思い知らされました。

大切な人を見送るたびに深い悲しみと共に
彼らの生き様から大きな学びを与えて頂きました。

朗さんの最後の生き様も しっかり心に刻んで
一回一回大切に大切に これからも歌って行きます。

朗さん 本当にありがとう。


ヒカリンバンド 初ライブ

13日 土曜日はペーニャでヒカリンバンドの初ライブでした。
満員御礼の大盛況!
お越しくださった皆様、有り難うございました!
も~っチョ~楽しかった!!

梅本啓介さん(Dr)と泉尚也さん(B)の素晴らしいコンビネーション!
二人ともめっちゃカッコ良かった♡

v

 

 

 

 

 

 

コーラスのマーサは赤ちゃんみたいなお顔からは想像もつかない大人な歌をうたいます。
私のガサガサした声にピッタリ寄り添ってくれるマーサの美しい声が気持ち良かった!

x

 

 

 

 

 

 

ゲストの島田篤さん(Key)は景色が見えるようなプレイが本当にステキやった!
しっかり者のユミちゃんは頼れるキーボディスト、ヒカリンバンドには必須です。

c

 

 

 

 

 

 

今回はゲストがイッパイの贅沢ライブ。
ペーニャのオーナー大作さんもデュオしてくれました♫

n

 

 

 

 

 

 

 

 

なんといってもスペシャルなスペシャルなゲストが小梶博司さん。
こんなにスゴい方とステージに立っちゃいました!!

k

 

 

 

 

 

 

小梶さんのサックスソロにシビれましたがな~~~♫

z

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、こちらがリーダーの「顔でギターを弾く男」ヒカリン。
ヒカリンの本職はレコーディングエンジニアなので所謂、裏方さんですね。
ギターは上手なのに表舞台は久しぶりとあってド緊張してはりました(爆)
でもライブが進むにつれ、そこはほれ、脇を固めるサイコーのミュージシャン達や
温かいお客さまに囲まれて、ガンガン顔で弾いてはりました(爆 爆)
ヒカリン、カッコ良かったよ!お疲れさま!

h

 

 

 

 

 

 

 

 

と云うワケでチョ~贅沢なメンバーに乗っけてもらって一番トクしたのは私かもww
自分では決して選曲することは無いであろう男性シンガーの楽曲を歌うのは
とても新鮮でメチャクチャ勉強になりました。
もうメッチャ練習しましたわ(爆)
毎日歌い込んで疲れた喉にボイスケアのど飴が助かったわ~!
新たな課題も見えてきたし有意義な経験をさせてくれたヒカリンに感謝です。

セットリストUPの要望を頂いたので下記に記しますね!
オリジナルは黒人音楽であった楽曲のロックアレンジを中心に選曲したので
*マークの( )内はオリジナルではありません。

☆First Stage
Let’s get it on (Marvin Gaye)
*Ain’t too proud to beg (Rolling Stones)
Ooo baby baby (Smokey Robinson & The Miracles)
*You’re no good (Linda Ronstadt)
*I’m so proud (Beck, Bogert & Appice)
Angel in the dark (Laure Nyro)
Ain’t no mountain high enough (Marvin Gaye & Tammi Terrell)

☆Second Stage
Let’s do it again (Staple Singers)
Mercy mercy me (Marvin Gaye)
*Sadie (James Taylor)
People get ready (Curtis Mayfield & The Impressions)
I saw the light (Todd Rundgren)
*Take me in your arms (The Doobie Brothers)
Higher ground (Stevie Wonder)
The Ghetto (Donny Hathway)

☆Encore
*Joy to the world (Three Dog Night)

私のお気に入りはI’m so proudとAngel in the darkとSadie
やっぱりバラードが好きなのね~^ ^
案外良かったのがLet’s get it on
こんなセクシーな歌、英語じゃないと歌えませんが。。。f^ ^;)

次回のヒカリンライブは秋頃かな?
Earth Wind & Fire演るみたいです(笑)
今から楽しみやな~~~ww


自分の声について Part 7

ご無沙汰し過ぎて忘れ去られているのでは。。。
と心配しつつ「自分の声について」の7回目。

ええ声で ええ歌を歌えるようになるために身体や声帯を鍛えるトレーニングは
必要ですがメンタルをトレーニングすることも重要ですよね。

メンタルを強くする以前に練習を積み重ねて不安材料を無くすのが
基本なのでしょうが心って弱いじゃない?(苦笑)
イッパイ練習しても、いざ本番になると途端にネガティブな妄想が
頭をよぎったりしますよね。

素敵に歌ってる自分をイメージするとか
逆に弱点を晒して居直るイメージトレーニングもあるようです。
いずれにせよ、十分に練習したら本番は居直って楽しんじゃうのが
「いいライブ」なんでしょうね。

そして楽しんじゃうためにはマイクや音響設備などがとても重要。

私が所属していたゴスペルグループのライブでは
いつも同じ音響エンジニアさんにお願いして歌いやすい環境を作ってもらっていた。

それでも本番になるとバンドもエキサイトして音が大きくなるし
客席にお客様が入ることによってステージの中の音も変わってくる。

音数も多く、声の数も多いゴスペルライブってホントにPA泣かせ!
エンジニアさんにはご苦労掛けっぱなし。
そんな中で「自分の声が聞こえるだけで有難い」って状況に
慣れてしまっていたのです。

ソロで歌うようになって、自分の声が聞こえることが当たり前になっても
なんだか歌いにくい状況があるんですよね。

初めてのお店で、初めてのエンジニアさんに色々注文をつけて
もう収拾がつかなくなってドンドン歌いにくい状況になったという
トラウマもあったりして(汗)
どう歌いにくいのかを的確に説明出来ない自分が悪いのだと凹む。

なんだかしっくりこなくても
そのお店の専属のエンジニアさんだったりすると
「このお店の響き具合なんかは 一番分かってらっしゃる人なのだから…」とか
「環境や道具に注文つける前に自分の腕磨かんなアカンのんちゃう?」とか
後ろめたさみたいなものまで感じたりもする。

確かに 素晴らしいシンガーはどんな過酷な状況でも素晴らしい歌を歌えるんだろね。
でも素晴らしいシンガーが素晴らしい環境で歌ったら
もっと素晴らしい歌になるはず!
それなら、へたピーはへたピーなりにエエ歌うたえるはずやん!!

そんなモヤモヤを抱えていると
タイムリーにアドバイスしてくださる方との出会いを頂き
それをきっかけに色々試してみることになった。

そして、ある時
モニターから返ってくる自分の声が「ステキ」に聴こえたのです。
すると…なんということでしょう!
頭の中いっぱいのネガティブな妄想が吹っ飛んでいくではありませんか!
「おっ!今のフレーズ、イケてるんちゃうん!」
すると身体が勝手に脱力状態に入る。
もう、こうなればポジティブの連鎖で どんどん歌が良くなる。

そっか!声にお化粧して好きな声にすればイイんだ~~~!
と、今更ながら目から鱗。
メイクアップはお顔だけじゃないのね。

そうなんです。
「自分の声が聞こえるだけで有り難い」では駄目なのです。
「ステキ」な声に聴こえるまで道具を選び
環境を整えることを諦めたら駄目なのです。
もちろん、すっぴん声を鍛えることも諦めません!

かくして、ようやく自分の声を好きになりかけた私。
何年掛かかっとんねん!ではありますが
通ってきた道のりには多くの学びがあり
無駄なことはひとつもなかったと言い切れます。

丁寧に歌うようになって「歌が小さくなった」と云われて凹んだことも
「丁寧に歌うこと」が悪いのではなく、
「丁寧に歌うこと」を歌い込むのが足りなかっただけなのです。

今はまだ、お化粧した声にしか納得できないけど
いつか、すっぴんの声を好きになれたらいいなぁと思います。

歳ばっか食って、なかなか内容の伴わない私ではありますが
これからも自分を諦めず、少しずつでも良くなって行きたい!

7回に及ぶ「ウダウダ」にお付き合いくださった皆様、有難うございました。
今回のシリーズはひとまず終了させて頂きます。

また気づきや学びがあれば、そのつどアップしていきたいと思っていますので
今後ともよろしくお願い申し上げまするん ^ ^
感謝!!


ヒカリンバンド

昨夜は、4/13PENAでライブ予定のヒカリンバンドの初リハ。

ヒカリンとは昨年 中村よおさんのレコーディングで再会し
今回のライブに誘ってもらった。

彼は私が高校生の頃に出入りしていた「ルーマー」と云うスタジオのお兄さんだった。
心斎橋にほど近い そのスタジオと同じビルの1階にあった「馬やど」と云う喫茶店で
一時期アルバイトしていた私は、時々ヒカリンに出前のコーヒーを運んでいた。

ある時 彼は出前の私に全く気づかず、大音量のレコードに合わせて
ノリノリでギターを弾きまくっていた。
「で~ま~え~で~す~っ!」私のシャウトにビックリした彼は
「あっ…そこのテーブルに置いといて」と気まずそうにはにかんでいたっけ。

そりゃそうやんね、一人でガンガンに歌ってるトコ誰かに見られたら
私なんか顔から火が出るよ(苦笑)

20年ぶりの再会で、そんなコトを思い出し
「昔さぁ、コーヒー持ってったら ヒカリン一人でギター弾きまくってたよね」
と意地悪云う私に、恥ずかしがるどころか
「お~よ!今もやっとるがな!」と堂々と返されて拍子抜けした私。

歳取って恥じらいが無くなるのは、おばちゃんだけやない。
おっちゃんも同じなんや。。。なんやら感慨深い(苦笑)

「ルーマー」以降、彼は腕の良いエンジニアとなり
東京の某有名レコーディングスタジオに請われて上京していったが
体調を崩したのを期に帰阪した。
その後、彼と会ったのは何時だったのか、よく覚えてないけど
帰ってきた経緯やお家のコト色々話したなぁ。

兎にも角にも、走り出したヒカリンバンド!
昨日のリハはドラムとボーカルは個室、ギター、鍵盤、ベースが3人部屋で
それぞれがヘッドフォンでモニターするというレコーディングさながらのリハ。
なぜなら、ヒカリンの自宅はレコーディングスタジオだからなのです(笑)

初めてお会いする方々とイレギュラーな状態でのリハに
メッチャ緊張&メッチャ楽しい不思議な感じでした。

ものすごいエエ音で録音してもらった昨日のリハ音源で
さぁ~今日から歌い込みだ~~~!